インデックス投資のデメリットとは?
インデックス投資は、市場全体の動きと連動した運用成果を目指す投資手法です。そのため、手間がかからず、長期的な資産形成に適した投資方法として注目されています。
しかし、インデックス投資にもデメリットはあります。今回は、インデックス投資のデメリットについて、主観も交えて解説します。
1. 元本割れのリスクがある
インデックス投資は、市場全体の動きと連動するため、市場全体が下落すれば、元本割れのリスクがあります。
例えば、2022年の世界株式市場は、ロシアのウクライナ侵攻や米国の金融引き締めなどを受けて、大幅に下落しました。この結果、インデックス投資を行っている多くの投資家が損失を被りました。
もちろん、インデックス投資は長期的な運用を前提としているため、短期的な値動きに惑わされなければ、元本割れのリスクを抑えることができます。しかし、それでも、元本割れのリスクがあることは認識しておく必要があります。
2. 短期的なハイリターンは難しい
インデックス投資は、市場全体の動きと連動するため、短期的なハイリターンは難しいと言えます。
例えば、2021年の世界株式市場は、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済対策や、米国の金融緩和などを受けて、大幅に上昇しました。この結果、インデックス投資を行っている多くの投資家が大きな利益を得ました。
しかし、このような短期的なハイリターンは、必ずしも続くわけではありません。むしろ、短期的な値動きは不安定であるため、損失を被るリスクもあります。
そのため、インデックス投資は、長期的な資産形成を目的とした投資手法であることが重要です。
3. 保有コストがかかる
インデックス投資を行うには、投資信託を利用するのが一般的です。投資信託には、信託報酬などの保有コストがかかります。
保有コストは、投資信託によって異なりますが、一般的に0.1%~2.0%程度です。保有コストが低い投資信託を選ぶことで、コストを抑えることができます。
しかし、保有コストは、資産運用のパフォーマンスに影響を与える要素の一つです。そのため、保有コストはできるだけ低いものを選ぶようにしましょう。
4. 投資経験が積みにくい
インデックス投資は、手間がかからず、長期的な資産形成に適した投資方法です。しかし、投資経験を積みにくいというデメリットもあります。
インデックス投資では、個別銘柄の選定や売買を行う必要がありません。そのため、投資に関する知識や経験を積みにくい傾向があります。
投資経験を積むことで、リスクを理解したり、投資判断のスキルを磨いたりすることができます。そのため、インデックス投資以外の投資も検討してみるのも良いでしょう。
5. 税金の種類や計算方法が複雑
インデックス投資で得られた利益には、税金がかかります。税金の種類や計算方法は複雑であるため、注意が必要です。
インデックス投資で得られる利益には、以下の3種類の税金がかかります。
- 配当金に対する税金
- 譲渡益に対する税金
- 分配金に対する税金
配当金に対する税金は、源泉徴収されるため、確定申告の必要はありません。譲渡益に対する税金は、総合課税と分離課税の2種類があり、確定申告が必要です。分配金に対する税金は、分配金の種類によって、源泉徴収されるものと、確定申告が必要なものがあります。
インデックス投資で得られる利益にかかる税金については、事前にしっかりと理解しておきましょう。
まとめ
インデックス投資は、手間がかからず、長期的な資産形成に適した投資方法です。しかし、元本割れのリスクや短期的なハイリターンの難しさ、保有コストの存在、投資経験の積みにくさ、税金の複雑さなど、デメリットもあります。
インデックス投資を行う際には、これらのデメリットを理解した上で、リスクを抑えた運用を行うことが大切です。
私自身の考え
私は、インデックス投資は、投資初心者や、長期的な資産形成を目指す人にとって、非常に有効な投資方法だと考えています。
しかし、デメリットを理解した上で、リスクを抑えた運用を行うことが重要だとも考えています。