銘柄分析

アッヴィ(ABBV)の株価分析:高配当で安定成長が魅力の製薬大手

アッヴィ(ABBV)は、米国を拠点とする製薬会社です。主力製品であるリウマチ薬「ヒュミラ」は世界で最も売れている薬であり、同社を世界最大の製薬会社の一つに押し上げています。

企業概要

アッヴィの2023年通期の売上高は582億ドル、純利益は291億ドルでした。売上高は前年比11.4%増、純利益は同15.5%増となりました。

主力製品のヒュミラの売上高は198億ドルで、前年比7.5%増となりました。ヒュミラは、2023年7月に後発医薬品(ジェネリック)の発売が開始されましたが、依然として世界で最も売れている薬となっています。

その他の主力製品である白血病薬「イムブルビカ」の売上高は135億ドルで、前年比19.4%増となりました。C型肝炎薬「Viekira Pak」の売上高は122億ドルで、前年比10.8%増となりました。

今後の見通し

アッヴィは、ヒュミラの後発医薬品の影響や、新薬開発の遅れなど、今後の成長に向けた課題を抱えています。

しかし、依然として世界最大の製薬会社の一つであり、強固な財務基盤を有しています。また、新薬開発にも積極的に取り組んでおり、今後も成長を続けていく可能性は十分にあると考えられます。

投資の観点から

アッヴィは、高配当株としても人気があります。2023年の配当利回りは4.5%と、米国株の平均を大きく上回っています。

また、ディフェンシブ銘柄としての側面も持っています。経済状況が悪化しても、医薬品は需要が減少しにくいため、株価の下落リスクが低いと考えられます。

そのため、安定した収入と資産形成を目的とする投資家に向いている銘柄と言えるでしょう。

個人的な感想

私は、アッヴィは魅力的な投資先であると考えています。

ヒュミラの後発医薬品の影響は懸念されますが、依然として世界で最も売れている薬であり、今後も一定の売上高を維持していくと予想されます。

また、新薬開発にも積極的に取り組んでおり、ヒュミラの後継となる新薬の登場も期待できます。

さらに、高配当株としても魅力的で、配当利回りは米国株の平均を大きく上回っています。

そのため、長期的な投資で安定した収入と資産形成を目指す投資家に、アッヴィはおすすめの銘柄であると言えるでしょう。

アッヴィ公式HP