働けど働けど生活は一向に楽にならない…。会社では自分よりも仕事のできない奴が給料を貰い、ネットやテレビでは億万長者の富豪自慢が連日放送されて目障りだ。
なぜ自分だけがこんなに生活が苦しいのか?
そうか!収入が一つしか無いからダメなんだ。副業を増やそう。
最近株式投資が話題だから株式投資なんていいんじゃないかな?
最近のサラリーマンは昔と違い長く勤めれば報われるという時代ではなくなってきていますからね。こう考える人が出てくるのも仕方ありません。
ではその「考え」は正解なのか?
大正解です。
株式投資が副業に向いているワケ
一般的に株式投資というと「胡散臭い」「金持ちが無知な庶民をダマして金儲けするもの」「プロには勝てない」などといったマイナスのイメージを持たれています。
しかしそれは株式投資の罪深い一面でしかないのです。
株式投資は株式を売り買いする人の行動によって「ギャンブル」にも「経済活動」にもなります。そして日本で一般的に認識されているのはこの「ギャンブル」の方の株式投資だけなのです。
ここでは割愛しますが、我々サラリーマンが目指すべきは「ギャンブル」ではなく「経済活動」の方の投資です。
貧乏人こそ長期投資で副業せよ
ギャンブルな株式投資のことを「投機」と言います。
タイミングを見計らって「機会」に資金を「投じる」ものなので「投機」と呼ばれているんですね。
しかし「投機」は一般人ではまず勝ち目がありません。それはこの世界は資金力と設備こそが物を言う世界であり、一般人が数十万~数百万円を投じた所で瞬く間に吸い取られてしまうのがオチです。
なぜなら株式市場には取引業者が常駐しており、超ハイスペックなスーパーコンピューターと超高速専用回線を用いて1000分の1秒以上という想像を絶する速度で売り買いを繰り返しているからです。
このような取引の事を【超高速取引(HFT=High Frequency Trading)】と呼びます。
一部の超高速取引業者は「5年間で1回しか負けなかった。その1回も発注ミスによるものだ」と明言しています。
なんでそんな事ができるのかって?
たとえば100円の株式の売り注文があった時に105円で買い注文が入るとスーパーコンピューターは瞬時に100円で買い105円で売りつける。
こうすれば何のリスクも負わずに5円儲けられるということ。
こういった取引を何万回、何十万回、何百万回と繰り返すことで莫大な利益を得ることができるわけです。
実際には一回の取引で5円もの値幅を取れる訳ではありませんが、ここでは分かりやすく説明する為に値幅を大きくして説明しています。
そこで私達はそういった「人間が太刀打ちできないような土俵」へわざわざ上がらずに、別の方法で株式市場で利益を上げればいいのです。
それが長期投資+配当金を主眼に置いた投資です。
長期投資+配当金
私達の暮らしている世界は経済が支配しています。我々がサラリーマンとして働き、給料を貰っているのも経済が存在するからです。
そして経済というのは基本的には成長し続けています。
経済の成長については長くなるので別記事にて説明します。
ここでは「経済というのは成長する(せざるを得ない)仕組み」になっていると思っておいてください。
その成長の波に乗るのが「長期投資+配当金」を主眼に置いた投資なわけです。
長期投資とは経済成長の波に乗り企業が利益を上げると株価も上昇し、私達投資家に配られるお金=配当金も増額される。
といった投資方法です。
つまりいくら取引業者が前述のようなスーパーコンピューターを用いた超高速取引をしていても投資をしているスパンが違うわけですから全く関係の無い話となるのです。
例えば貴方が5年後に成長してそうな企業に対して投資したとしましょう。そして1日の取引の5円の値幅の間でスーパーコンピューターがその銘柄を何万回売り買いしようと気にもならないはずです。
だって株価は5円の変動をしてるだけにすぎませんから。
極端な話10年後に一株10万円になっているとしたら今現在の株価が100円と105円を行ったり来たりしてても関係ありませんよね。
私達が目指すべき投資はそういった投資方法なのです。
スパコンが1000分の1秒の世界で戦うのであれば私達は5年~10年という世界で戦いましょう。