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電通の過労自殺事件に見るブラック企業が直ちに潰れるべき理由

   

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つい先日電通の社員が過労を苦にして自ら命を絶つという痛ましい事件が起こってしまいました。

 

この件について元電通社員でありコピーライターのマエダショータ(@monthly_shota)さんがブログで記事を書いておられます。

 

↓まずはコチラを読んでみてください。↓

 

とても長い記事ですが実情をしっかりと見てきた方の文章で説得力があります。

この記事の中でマエダショータさんは以下のように述べられています。

かくして、電通にも様々な仕事や相談事が舞い込む。「雨を降らせろ」みたいな荒唐無稽なことは無理だが、「我が社のこの巨大プロジェクトを着地させよ」とか「これをx日までに作り上げろ」といった仕事なら、電通は大抵のことはやり遂げてしまう。社員や関係会社のスタッフが血反吐を吐くような思いをしてだ。

だから僕は「もっと言え」と思っていたのだが、「黙っとけ」と思うこともある。電通に長時間勤務の是正勧告が入ったことに対し、やれ「ブラック企業」だ「潰れてしまえ」だと、実情をなにひとつ知らずに全否定をして溜飲を下げる人たちだ。

長時間勤務の問題は、電通上層部が何十年にも渡り頭を悩ませてきたことだ。

そこまで悩むならいい加減解決策を出せ、と言われるだろうが、そうはいかない。

理由のひとつは、「電通は自社でモノを作って売っている会社ではない」ということだ。自社の工場を動かす会社なら、製造量を制限して「はい、ここまで」と電気を消して、社員を帰らせれば済むかもしれない。しかし、広告業界というのはクライアント企業から仕事を請けて初めて仕事が発生する受注産業である。

 

確かにブラック企業の過労死や自殺などのニュースが出る度に「ブラック企業なんか全部潰れてしまえ」という極端な論調になりがちです。しかしマエダショータさんのようにブラック企業に勤めながらもやりがいをもって業務に当たっている方も少なからずいるはずです。そしてなにより従業員の生活がかかっていますから、おいそれと潰れるのもどうかとは思います。

 

しかし私はそれでもブラック企業は直ちに潰れてしかるべきだと思っています。

 

ブラック企業のもたらす社会への二つの悪影響

ブラック企業がもたらす悪影響の最たるものは超長時間労働や低賃金によって従業員が人間的な生活ができなくなる点があります。

 

今回は最悪な結果である「命を絶つ」という選択肢を取る従業員が出てしまいました。

マエダショータさんもブログで述べられていますが自分の人生を絶ってまで遂行すべき仕事は、消防士などの人を助ける仕事や生涯をかけて自分の作品を残す芸術家等であって、あくまで他人であるクライアントの仕事なんて命をかけるほどの物では無いのです。私も全く同意します。

広告業界なんてどんなに素晴らしい作品を作っても一年もすれば忘れられてしまう世界です。

 

今回の事件のように命を絶つという最悪の事態まではいかなくてもブラック企業によって人生に悪影響を受けている人は沢山います。

ブラック企業に勤めていては消費活動もままならないでしょうし、ましてや家庭を持つのも困難です。少子化にも貢献しているのですね。

 

 

これが一つ目の悪影響。

 

 

もう一つの悪影響はブラック企業の存在によって他社まで不当な過当競争に巻き込まれる点にあります。

 

例えば3人で一つの製品を作って100円で売っている企業が存在したとしましょう。もしライバル企業が同等の製品を2人で作らせたらどうでしょうか?

当然人件費にかけなければいけない分のコストを製品の値下げに回して低価格化することができ、他社に対して優位性を持つことができます。

 

人員の削減を設備投資などの効率化によって達成するのが正常な企業ならば、ブラック企業は従業員に精神論などを押し付けて力技で達成しようとします。当然金のかからないブラック企業のほうが製品を低価格にできます。

 

そうなると正常な企業も生き残らないといけないわけですから半ば強制的にブラック企業に巻き込まれていくことになります。

 

これがブラック企業が社会に与える悪影響です。

 

 

ブラック企業はそこに勤めている従業員だけの問題ではなく日本全体の問題なのです。当たり前ですが。

 

だからブラック企業は直ちに潰れてしかるべきだと思っています。そもそもブラック企業は労働基準法という「法律」を無視している、犯罪を犯している企業なのです。

社畜を続けていると感覚がマヒしてきますがブラック企業の従業員は無法地帯で働かされているのです。

 

マエダショータさんの言われているようにブラック企業の中にも良心は存在するでしょうし「どうにかしたい、このままではいけない…」と考えているのも事実でしょう。

(※彼はブラック企業や電通を擁護しているわけではありません)

 

しかし日本が法治国家である以上「法律」は守られるべきですし、もし法律違反をしていて改善できる見込みが無いならば直ちに潰れるべきです。そこに内部事情の介入する余地は一切ありません。

例えば極論になりますが病気の親の治療をする為の金がないからといって金を盗んだとしても法律で罰せられます。

 

 

「そんな事情があるならば仕方ないか・・・金を盗んだのには目をつぶろう」とは絶対になりません。裁判で情状酌量はされますが罰を受け罪を償う必要があります。しかし労働基準法だけはそれが許されてしまっています。

 

 

マエダショータさんは今回の惨劇の根本にあるのは広告業界や、下請けが全てを被る日本の構造そのものにあると仰っています。私もそのように思いますが、まずは現状の法律を遵守させることが必須です。

いいですか、恐ろしいのは電通でもNHKでも安倍政権でもない。どこにでもいる普通の人たちだ。自分の存在意義を誇示するがために、他人の時間を奪うエライさんだ。自分の身がかわいくて、上司からの無理難題をそのまま下請けに押し付けるサラリーマンだ。それを唯唯諾々と飲み込んで徹夜してしまう労働者たちだ。

 

その上で労働基準法が実態に沿っていないのであれば改正するなりなんなりするべきです。

労働基準法を守らなくてもいいという一種の「暗黙の了解」が存在する限りルールを改定しようが何をしようが全く意味がありません。

 

願わくば今後一切今回のような悲惨な事件が起こらないことを祈りたいですね。

 

 

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