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米国株式投資の指標解説~EPS(Earnings Per Share)編~

      2016/03/08

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前回は割安さを示すPER(P/E)についてのよもや話をしました。

米国株式投資の指標解説~PER(P/E)編~

 

今回はそのPER(P/E)の算出にも使われている「Earnings Per Share」いわゆる「EPS」についてです。

 

 

EPS(Earnings Per Share)とは?

EPS(Earnings Per Share)とは日本語で言うところの「一株当たり利益」のことで、当期純利益÷発行済み株式数で求めることができます。

 

この指標は言うなれば、「今現在一株当たりに割り当てられるナンボなんや?」っていう株価指標です。

 

 

 

 

ここで一つ質問です。

利益を全て株主に還元する以下の二つの企業があった場合にどちらの株を買う方が儲かりますか?

 

  • 10万円の利益をあげている企業
  • 100万円の利益をあげている企業

 

 

 

これだけの情報ならば100万円の利益をあげている企業ですよね。

 

 

 

 

では次の場合だとどうでしょう?

 

  • 10万円の利益をあげていて、株を10株発行している企業
  • 100万円の利益をあげていて、株を1000株発行している企業

 

 

今度は一瞬戸惑うかもしれませんが10万円の利益をあげている企業を選択されたと思います。

(100万円の企業を選択された方は一緒に勉強しましょう(笑))

 

 

 

ではどうして10万円の企業を選択しましたか?

 

 

 

 

恐らく無意識に「1株あたりに割り振られる利益」を計算したのではないかと思います。

(10万円÷10株=1万円)vs(100万円÷1000株=1000円)

 

 

 

その考え方を一目で確認できるのが「EPS(Earnings Per Share)」なのです。

 

 

そして基本的に株式投資とは、この「EPS(Earnings Per Share)」が高い株をどれだけ安く買い集められるかで成否が分かれます。

 

 

一株当たりの利益が高いということ

 

では一株当たりの利益が高いと何が良いのでしょうか?

 

 

 

ありがちなのですが株式投資を始めて間もない頃は、とにかくビジネスの規模が大きな企業に目が行きます。

 

利益の源泉は売上規模ですので完全に間違いってわけではないのですが、それよりも大事なのが「EPS(Earnings Per Share)」なのです。

 

 

 

「EPS(Earnings Per Share)」とは言い換えれば「一株の価値」の高さです。

 

 

 

単純に考えていただければ分かりやすいと思うのですが、年間1万円を受け取れる権利書と年間1000円しか受け取れない権利書。どちらの方が高値で売れると思いますか?

 

 

当然1万円の権利書ですよね。

 

 

この権利書の権利を示しているのが「EPS(Earnings Per Share)」です。

 

 

 

つまりEPSとは「株価」の原材料であり、投資家の利益の源泉なのです。

 

 

株価はどうやって決まっているのか?

 

ん?「株価の原材料」?なんのこっちゃ?と思われたかもしれませんね。

 

 

実は普段ニュースなどでも何気なく目にする「株価」とは単なる乱高下する数字ではなく、キチンとした根拠があって決定されているのです。

 

 

前回の記事を読んだ上でここまで読んでくださった方はすぐにお気づきになるかもしれませんが、株価とは(EPS×PER=株価)で決定されているのです。

 

 

例えば前述の10株発行している10万円の利益をあげている企業の場合ですとEPSは1万円になります。(10万円÷10株=1万円)

この1万円のEPSに対して市場が何年先までの利益を見越した株価を付けるかによって株価は決定します。

 

 

もし「この企業はお先真っ暗だぞ」と考えられれば割安な株価を付けられます。(詳しくはPERを説明した記事をご覧ください。)

 

 

ただ、どちらにせよ「株価の原材料」となるのはEPSですので高ければ高いに越したことはないのです。

 

もっと言うならばEPSが右肩上がりになってくれれば「EPSの伸び率」に加えて「お、この企業は伸びるぞ!」という市場の期待値の高まりが合わさって株価は更に上昇してくれます。

 

 

ですのでバフェットは「EPS(Earnings Per Share)の伸び」を何よりも重視しているんですね。

バフェットが銘柄選択をする上で真っ先にみるEPSとは?

 

 

 

EPSは高ければ高いほどいい?

 

ここまで基本的にEPSは伸びている方が良い。と書いてきましたが、実は少し気を付けなければいけない点もあるのです。

 

それは以下の二つです。

  • 企業の利益が一時的に伸びている場合
  • 企業の発行済み株式が減っている場合

 

ひとつずつ見ていきます。

 

 

企業の利益が一時的に伸びている場合

これはどういうことかと言いますと、企業資産の売却などがあげられます。

つまり工場などの設備を売却した際の資金を利益として計上している場合ですね。

 

例えば利益100万円の利益をあげているが、その内90万円は今期に行った設備売却の特別利益だった場合は来期のEPSは100万円の利益が元となって計算される為高くなりますが、来々期の利益は10万円へと落ち込むわけです。

 

この点を見逃して「お、EPS高いのに株価が安いぞ!(PERが低い)」と飛びつくと2年間を無駄にする可能性があるということです。

 

企業の発行済み株式が減っている場合

利益の一時的な伸びによるEPSの伸びに対して、こちらは分母となっている発行株式数が減る場合です。

 

どういった場合に発行済み株式が減っていくのかと言いますと、最近日本市場でも株主還元の一環として取り入れ始めた「自社株買い」を企業が行った場合です。

 

 

例えば100株を発行している利益100万円の企業が90株の自社株買いをすればEPSは1万円から10万円へと上昇します。

 

このように基本的には自社株買いは株主にとって良いニュースですので、自社株買いを頻繁に行う企業は一見の価値があるかもしれません。

 

 

 

 

 

やっぱり株価指標なんて難しくてよく分からない…

 

ここまで読んでみて「やっぱり株式投資ってなんだか難しそうだなぁ」って思いませんでしたか?

 

私もそうだったのですが、株式投資の初心者が陥りがちな事として「大事なお金を運用するんだから完璧に知識を揃えてから投資の世界に入ろう」と考えてしまいがちです。

 

 

しかしコチラの記事でも解説している通り、お金の基本知識として「資産は時間と共に増えていく性質」を有しています。

投資をしないエリートサラリーマンより、投資をする凡人サラリーマン

 

これはつまり極端に言うと「20年かけて完璧な知識を身に着けて短期間で稼ぐ人」よりも「長期間コツコツ低い利回りでも運用してきた人」のほうが生涯投資成績が上回るということです。

 

 

2.5%という低利回りでも「時間+複利」という最強の組み合わせをもってすれば莫大な資産の差になります。

そもそも短期間でお金を稼ぐのは至難の業ですしね。

 

ですので難しく考えている時間が何より無駄で、まずは安全なインデックス投資でもしながら勉強をするのが正しいのです。

 

 

 
ちなみに余談ですが今回例に挙げた利息2.5%というのは、何も考えなくていい投資信託でも十分に達成可能な成績です。

 

例えばフィデリティ証券に設定されている投資信託の「SMT グローバル株式インデックス・オープン」ならば5年間の投資で年率18.06%のリターンが得られていました。

 

 

恐らく検索経由でこの記事を読んでいる方は、今までローンを組むなど「お金を消費」することしかしてこなかったのではないでしょうか。

そして「このままじゃイカンよなぁ」と思って株式投資を勉強されていることと思います。

 

ならばこの機会に「時間をかけてお金を増やす」ことも考えてみては如何でしょうか。

 

 

つまりグローバルインデックスで資産を増やしながら、知識を身に付けて自身が付いたら徐々に個別株にシフトしていけばいいのです。

 

 

そこで知識が無い内に始めるとすればオススメなのは、やはり上記に挙げたような全世界に投資するグローバルインデックス投資信託です。

特定の国に限った投資信託は「何も考えなくていい」という訳にはいきませんが、全世界に対する投資信託ならば基本的には「何も考えなくていい」と思います。

 

 

フィデリティ証券会社の口座は口座開設も資料請求も無料でできるので「取り合えず開設してみるかぁ」という第一歩が大事だと思います。


 

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