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南アフリカランド/円(ZAR/JPY)の暴落に見る。金利スワップや配当利回りが高いという意味

      2016/01/15

こんにちは。れーさんです。

激しい為替の変動が投機家を襲っています。

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資金を投じる先を考える

世界的な株安や中東や中国を始めとする地政学リスクの高まりによって各通貨が乱高下しています。

通貨取引とういうのは大体がレバレッジ(借金をしてポジションを大きくすること)を効かせて取引をしているので1円でも動けばとんでもない損失(利益)を被ることになります。

 

そんな為替取引の世界で最近注目されている南アフリカランド/円の通貨ペアがあります。

これは文字通り南アフリカの「ランド」という通貨と日本の「円」という通貨で取引することです。

つまり日本円がランドよりも上がる(円高ランド安)と思えば日本円を買ってランドを売ります。

逆に日本円がランドよりも下がる(円安ランド高)と思えば日本円を売ってランドを買います。

 

 

このようにしてトレーダー達は為替取引をしているのですが、実はこの南アフリカランド/円のの通貨ペアを買う人は少し事情が違う人が多いのです。

 

 

この通貨ペアを買う人の中には「スワップ金利」を目当てに資金を投じている人が結構います。

 

 

スワップ金利とは、通貨同士の政策金利の差によって生じる金利です。

例えばA通貨の金利が0.20%、B通貨の金利が5.00%だった場合にA通貨でB通貨を買うと金利差の4.80%が受け取れるということです。

 

これを日本円とランドに置き換えると

日本円の金利は0.10%と超低金利なのに対し、南アフリカランドの金利は何と6.25%となっています。

つまり日本円で南アフリカランドを買えば6.15%のスワップ金利が得られるわけです。

この金利は、例えば5000万円分の南アフリカランドを買えば300万円もの金利スワップを受け取れるわけです。

 

 

「うおー!すげぇ!こりゃぁ南アフリカランド買うっきゃねぇ!」

 

 

と思う前に一つ考えなければいけないことがあります。

 

なぜスワップ金利が高いの?

南アフリカの国旗

高金利を誇る南アフリカランドだが…?

 

これは株式投資の配当利回りにも言えることですが理由もなく金利や配当利回りが高くなることは絶対にありません。

南アフリカランドの金利が高いのは何も南アフリカ共和国が優しいからではありません(笑)

 

金利が高い理由、それは

 

 

買いたい人が少ないからです。

 

 

金利が高い、買いたい人がいない。この二つの言葉だけで語るに落ちていますが、更に言うと「金利が高い=買い手が少ない=買い手が少ない理由がある」ということです。

 

もっともっと簡単に言うと「金利の高さはリスクを引き受けているからだ」と言えます。

 

実際に南アフリカという国はまだまだ発展途上国だと言わざるを得ません。

エイズの感染率、治安の悪さ、就業率の低さなどなど、近年は少しずつ改善されてきているのですが、それでも日本と比べれば通貨としての信頼度は天と地ほどの差があります。(日銀の異次元緩和がこのまま続けばその限りではなくなりますが。)

 

どちらにせよ個人的には長期的に資金を投じるような対象にはなり得ないと思っています。

 

このように金利が高いのにはこういった「ちゃんとした理由」があるからだという事を理解しなければいけません。

 

 

 

金利スワップを紹介したサイトではしきりに南アフリカランドの高金利だけを紹介して

  • 「~%の利回り!」
  • 「金利スワップは長期投資である!」

なんてことを言っていますが、そもそもリスクを読み切れないような投資先に資金を投じるのは投資ではなく投機です。

 

 

というか長期投資だと言うからには南アフリカ共和国の長期的な展望を見なければいけません。過去の南アフリカ共和国のデータを見ればお世辞にも長期的に期待できるとは言えません。

それなのにどのような情報を見ても金利の高さばかりに注目されています。

 

 

これは株式投資で言うなれば業績やビジネスモデルに注目せずに「配当利回り10%のボロ株に長期投資しよう!」と言っているようなものです。

スケールが株式投資から国に変わっただけの話です。

 

 

私は何もランド/円や高配当利回りの株に資金を投じることが悪い事だと言いたいわけではありません。

ただ自分の大事な資金を投じるのですから見かけの金利や利回りにばかり気を取られるのではなく、「投資先」がどのような物なのか理解すること、理解できることが何より大事だということを言いたかったのです。

 

 

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