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初心者投資家がウォーレン・バフェット氏を見習いバリュー投資で米国株に投資するブログです。投資に対しての心構えや投資銘柄についてのお役立ち情報も掲載していきます。

バリュー投資における割安株の見つけ方買い方

      2015/12/11

こんにちは。れーさんです。

今回はバリュー投資における割安株の見つけ方を説明します。

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株価指標を使って絞り込む

まずバリュー投資における割安株の定義ですが野村證券のサイトにはこのように説明されています。

割安株とは、市場の平均値と比べて割安と判断される銘柄や、過去の株価水準からみて現在の水準が割安だと判断される株式のことで、この割安株に投資する手法を「バリュー投資」と言います。 バリュー投資は、PERやPBRの低いもの、配当利回りの高いものなどが代表的な選択基準と言われています。

 

野村證券の説明では「PERやPBRの低いもの」とありますが、これを読んで「じゃぁPER10倍以下、PBR1倍未満でスクリーニングかければバリュー投資だな!」と先走らないでくださいね。

 

PBRを根拠としたバリュー投資も間違いではないのです。世界一の投資家の一人であるウォーレン・バフェットの師匠はPBRを根拠としたバリュー投資を行っていて、バフェットも昔はその投資方法で投資をしていました。

PBRとは
企業が保有している資産に対しての株価の値段を示す株価指標。一般的に1倍を割り込むと割安と言われている

ですが今回はバフェットが”今現在”行っているバリュー投資における割安株の見つけ方を2つ紹介します。

 

バフェットの「割安株」とは?

 

そもそもバフェットが現在持っている価値観で言う「割安株」とは

  • 高い利益率を誇り
  • ライバルにはシェアを奪われず
  • 株主還元に熱心な企業

です。

バリュー投資は何よりもビジネスモデルを重視するので、単純に「○○が△%以上で買い」みたいなハッキリとした基準はありません。

ただしそのビジネスモデルを分析するまでの入り口を見つける株価指標はあります。

今回ご紹介する二つの指標+「PERが10倍以下」などの条件を付けるとかなりの範囲を絞り込めるかと思います。

 

 

割安株の条件その1「ROEが20%以上」

 

バフェットが投資している銘柄に共通する経済指標として「ROEの高さ」があります。

ROEとは
株主のお金である自己資本からどれだけ利益をあげられたかを示す指標です。
簡単に言うと会社に預けている資産を使ってどれだけの効率で資産を増やしていってくれるかという指標です。※厳密には違いますがイメージとしてこのように思ってください。

 

バフェット(バークシャーハザウェイ)のポートフォリオを見てみると分かるのですが、このROEが毎年20%以上をキープしている企業が非常に多いです。

 

社名 ROE(%)
コカ・コーラ 22.36
IBM 69.37
ウォルマート 20.76
アメリカンエクスプレス 29.30

 

ROEは企業の自己資本比率が低い(借金の割合が多い)と上昇するものでもありますので、一概に「高ければ高いほど良い」というものではありませんが、少なくとも「20%以下」の企業は足切りしていって良いかと思います。

※ただし業種によってはROEが10%を超えているだけでも効率の良い業種もありますので、一部の業種だけスクリーニングに引っかからないなんてことがあれば、その業種の平均値を調べてみることも大事です。
例えばバフェットの大好きなビッグ4でもある銀行株のウェルズファーゴはROEが13%程度です。

 

 

ROEが低い企業には二通り考えられます。

  1. 内部保留に留めすぎていて資産を活用できていない(レバレッジが効いていない)
  2. 単純に利益率の低いビジネスモデルを展開している

内部保留に留めすぎている

 

これは日本企業に非常に多いです。

日本では自己資本比率が高ければ高いほど良いと考えられていますが、決してそんなことはなくレバレッジ(てこ)を効かせていない企業は経営効率が悪く成長が期待できないことが多いです。

レバレッジを効かせるとは
自己資本ではない資本、つまり借金をして大きなビジネスを展開して自己資本に対する利益率をあげる経済活動のことをいいます。

 

つまり自己資本比率が高くROEの低すぎる企業は「ただ生き長らえているだけ」の企業だと言えます。従業員から見れば素晴らしい企業でしょうが、株主としては投資しても報われないでしょう。

利益率の低いビジネスモデル

これはバフェットが最も忌み嫌う「コモディティ企業」のことです。

詳しくはこちらの記事で説明しています。

消費者独占型企業とコモディティ型企業。投資家の命運を分ける条件。

 

内部保留しすぎている企業は経営方針の転換で改善されることがありますが、基本的に利益率の低いビジネスモデルを展開している企業に未来はありません。

 

割安株の条件その2「EPSが継続的に上昇している銘柄」

 

ROEの他にもう一つ簡単な絞り込みの方法として「過去10年間のEPS推移」で割安株を絞り込む方法があります。

やり方は簡単で、過去10年間のEPS推移を見て”継続的に”上昇傾向か否かを見るのです。

上がったり下がったりを繰り返している企業はコモディティ企業=利益率が低い企業の可能性があります。

こちらに関しては以下の記事で詳しく説明していますので、もしよろしければ読んでみてください。

バフェットが銘柄選択をする上で真っ先にみるEPSとは?

 

 

本物の割安株は買いたくない時に現れる

 

以上二つがバリュー投資における割安株の見つけ方の「入り口」まで辿り着ける株価指標です。

あくまで「入り口」までです。

そこから先は、それぞれの企業のビジネスモデルを自分なりにじっくり調べてみて

 

  • 消費者独占企業の特徴を持っているか
  • 経営者は有能な人物か
  • 過去の危機に対してどのように乗り切ってきたか
  • …etc

 

などを調べてみましょう。

ちなみに消費者独占企業の特徴については以下の記事で説明しています。

http://re-san-value-investing.com/2015/11/23/consumer-monopoly-power-small-profits-and-quick-returns/

http://re-san-value-investing.com/2015/11/21/consumer-monopoly-power-and-service-industries/

http://re-san-value-investing.com/2015/11/19/consumer-monopoly-power-communication-business/

http://re-san-value-investing.com/2015/11/18/brand-with-a-consumer-monopoly/

 

これらの情報を元に自分なりに徹底的に絞り込んだ銘柄を普段から監視しておいて、金融危機などの際に買い出動するのが基本的な割安株の見つけ方、買い方です。

 

 

しかし一つだけ知っておいていただきたいのが、本当に優れた企業の株は「死ぬほど買いたくない状態の時」にしか売り込まれません。

 

それが金融危機などの相場全体が理由の株価下落なのか、その企業特有の悪材料による株価下落なのか。それは分かりません。

 

 

 

しかしその悪材料が企業の本質的な価値にダメージを与えない物なのであれば、世間の投資家が「いや、無理無理怖すぎる」となっている時に買い進まなければなりません。

 

 

 

バリュー投資は「銘柄選択」もそうですが、何よりこの「自分が選んだ銘柄を信じて持ち続ける」これが異常に難しいのです。

そのあたりを論理的に頭に入れた上でバリュー投資に挑まないと痛い目を見ることになるかもしれません。

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