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消費者独占型企業は4種類に分けられる【薄利多売編】

      2016/01/03

こんにちは。れーさんです。

バフェットが好む消費者独占企業についての話シリーズ最終回です。

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消費者独占型企業は4種類に分けられる【コミュニケーション事業編】

消費者独占型企業は4種類に分けられる【サービス事業編】

消費者独占型企業は4種類に分けられる【ブランド力編】

大量仕入れによる消費者独占力構築

ネブラスカ・ファニチャーマートの店舗看板写真

画像はお借りしました。 http://mommy2010.seesaa.net/article/393991773.html

 

バフェットは小売業者が行う「薄利多売」が消費者独占力を生み出すことがあることを発見しました。

 

バフェットいわく「”平均的な品質の商品を低価格と上質のサービスで提供する店”というブランドイメージが客の間に浸透すれば、その店舗範囲において消費者独占力を築くことができる」場合があるそうです。

 

彼が実際に同パターンで成功を収めた投資事例があります。

それがバークシャー・ハサウェイの完全子会社である「ネブラスカ・ファニチャーマート」に対する投資です。

 

 

ネブラスカ・ファニチャーマートは大きな財力をもってして大量の家具をメーカーから一気に仕入れることで、他店舗では実現できない割引率で商品を仕入れていました。

更にそのメーカーから仕入れる時に割り引いた分の差額を丸々利益にするのではなく、安く商品を提供して消費者に還元することで消費者に「ネブラスカ・ファニチャーマートは良い家具を安く買える!」という印象を植え付けることに成功したのです。

 

消費者は「家具を買うならネブラスカ・ファニチャーマートに行こう」となり、ネブラスカ・ファニチャーマートの「在庫回転率」は極端に高くなったのです。

在庫回転率とは

在庫となっている商品(棚卸資産)の金額と販売された商品の原価金額とを比較することによって、在庫商品が何回転したかを示す指標です。 たとえば、常時在庫を100万円キープしている会社があるとして、その在庫100万円が全て売却すると売上原価100万円となり、在庫回転率が1回となります。

 

在庫回転率が高くなるということは一つ一つの商品に対する利益は低いが、高い売り上げ数によって結果的に高い利益を生み出せるような状態になるのです。

 

まさに「薄利多売」を行っていたと言えるでしょう。

 

規模の大きな企業への挑戦には巨額の金がかかる

富士山の写真

そびえたつ参入障壁

 

上記のような「薄利多売」をするには巨額の仕入れ金が必要になる他にも、大量の商品を一括で購入するので商品を置くために「物理的に巨大な店舗」が必要になります。

 

更に基本的に従来の消費者は「家具ならネブラスカ・ファニチャーマート」と刷り込まれているので、そのイメージに割り込むための巨額の宣伝費用も必要になります。

 

しかしこの「薄利多売ビジネス」は大金をつぎ込まないと参入できない割に利ザヤが異常に少なく、完全にシェアを奪い取るのは不可能に近いのです。

 

たとえ上手くいっても精々「共倒れ」に持ち込めるくらいです。この先も、わざわざそんな高いリスクを負いたがる変人は現れないでしょう。

 

これが巨大な販売網や販売店を持つ「薄利多売ビジネス」が持つ消費者独占力と高い参入障壁です。

参入障壁とは

参入障壁とは、ある業界に新規参入しようとする会社にとって、参入を妨げる障害のこと。 具体的な参入阻止要因としては、①既存企業が備える優位性(規模の経済性、ブランド力、技術力、スイッチング・コストの高さなど) ②法規制などが挙げられる。 一方、既存企業にとっては参入障壁の高さが、新規参入の脅威を測る指標となる。

ウォルマートが持つ消費者独占力と参入障壁

ウォルマート陳列棚の写真

生活に深く根ざしたウォルマート

 

ちなみに私が保有銘柄のウォルマートに対する投資で重視している「売上高の高さ」は、この「薄利多売」のパターンの消費者独占力と参入障壁に基づいて判断しています。

ウォルマートの店舗は世界中に無数に存在し、地元のスーパーを買収した「ウォルマートグループ」の店舗も含めれば正に数えきれないほどにまで増えています。

 

そしてその巨額の売上高、店舗数、店舗敷地により可能になる「割安大量仕入れ」はネブラスカ・ファニチャーマートの比ではないでしょう。

 

このことから実店舗によるスーパーマーケットで、ウォルマートに価格競争で勝てる企業はまず現れないでしょう。世界中の顧客も「ウォルマートは安い」というイメージをバッチリ持っていますしね。

 

ウォルマートに対する懸念点

このようにウォルマートはバフェットが好む消費者独占型企業の条件をバッチリ持っているのですが、個人的にウォルマートに対して懸念しているポイントがいくつかあります。

 

  1. サービスの質の低下
  2. インターネット販売の台頭

 

この二点です。

 

1.サービスの質

従業員のサービスの低下については先日の記事でも取り上げました。あまり悲観はしていないとはいえ、やはりサービスの質は低いよりは高くあるべきです。

従業員の賃金も上げていっているようですし、これからに期待ですね。

参考:バフェット銘柄ウォルマートが抱える従業員問題について

 

 

2.インターネット販売の台頭

こちらは言うまでもなくアマゾンやテスコが展開しているインターネットを利用した商品の売買サービスです。どちらかと言うとウォルマートが苦戦させられているのは、このネットビジネスへの参入の遅れたからだと思います。

 

現在は電子商取引関連企業の買収などを繰り返して少しずつ軌道に乗ってきてはいるのですが、まだまだ「インターネット販売の売上高」はアマゾンの足元にも及んでいません。

ここでアマゾンに致命的な売上高の大きさのアドバンテージを持たれてしまうと、ネット上の「薄利多売ビジネス」としての消費者独占力を持たれてしまうでしょう。

 

ただ、ネット販売が拡大しているとは言え、これからの買い物が全てネット販売だけになることは考えにくいので、やはりウォルマートの持つ店舗数やそれに伴う売上高は強力な武器であると考えています。

実際に手に取って商品を見る、というのは買い物をする上では欠かせない行動だと思いますしね。

ウォルマートの成功哲学 (DIAMOND流通選書)


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